仏壇を置く時の向きってあるの?

仏壇の置き場所や向きについて

昔の家には仏壇を置くための場所が設けてあるケースが多かったため、置き場所に困ることもありませんでした。
もともと1家に1台の割合で設置する人が多かったため、最初から置き場所を設けていたわけです。

地方などに行くと、家自体が大きくて、縁側がついてたり、庭がとても広いなどの住宅が多くありますが、大きな家は家族が生活するために必要な空間、1つの家に祖父や祖母、両親、子供、そして孫などが暮らしていたわけです。

最近は、核家族化が進んでいるため、大きな家に住む機会も少ないと感じている人も多いことでしょう。
仮に、何家族も住めるような家を購入しても、家族3人や4人では広すぎてしまうわけです。

また、土地価格が高騰している現代において、大きな土地を購入することは中々出来ることではないため、マンションや3階建ての戸建てを買い求める人が多く、こうした住宅には仏壇を置く場所などが設けてないので、後から置き場所を考えなければなりません。

仏間はどこでも良いわけではない

ちなみに、置き場所のことを仏間と呼びますが、仏間はどこでも良いわけではなく、宗派などに応じて決まっていると言われています。
但し、仏は十方、どの方角にもいる、どの方角に置いても良いとも言います。
どの方角に置いても良いのであれば、部屋のレイアウトを変えたい時など、仏壇の向きを考えずにレイアウトを優先して模様替えが出来るの便利だと考える人も多いのではないでしょうか。

昔からの諸説の中には南面北座説や本山中心説、西方浄土説の3つがあるのですが、どのような説を取るのかに応じて置き場所や向きも変わります。
南面北座説の場合は、前面を南側にする、北側を背にするもので、直射日光が当たらない、風通しが良いなどの利点を持つ置き方です。

本山中心説

本山中心説は、仏壇の正面に座って礼拝を行う際に、拝む先には宗派の総本山がある方向に設置する方法です。
本山の種類や住んでいる家などに応じて、西向きの場合もあれば南向きの場合もあるなど、置き場は変わって来るわけです。

西方浄土は極楽浄土のことを意味するもので、西方浄土の方向にある西側に向かって拝むことが出来るように東向きに置くのがポイントです。
それぞれの説を比較すると、どのような方角に置いても良い、向きも家の環境などに合わせて置けることが分かります。

最近は、納骨堂と呼ぶ新しいお墓のスタイルに注目が集まっており、納骨堂には礼拝室が設けられているので、こうした施設を見学するのも良いでしょう。

 

出典元

1.仏壇専門店は安心と信頼の光雲堂
2.仏壇の向きについて教えてください – 父が亡くなり祭祀継承者とし… – Yahoo!知恵袋