ファクタリングを利用することの注意点など

私のファクタリング体験談を紹介

私は小さな会社を経営していますが、過去に一度経営が傾いたことがあります。
そのときにファクタリングのお世話になりました。

もしもファクタリングがなかったら会社が倒産してしまっていて、今の会社はなかったかもしれません。
とても感謝しています。
しかし、その一方でリスクもとても高いと感じましたので、この記事では注意点などを書きたいと思います。

※「ファクタリングに節税効果?知っておいたファクタリングの資金調達以外の活用法」も参考

2社間のファクタリングは取引先にバレない

ファクタリングには「2社間」の契約と「3社間」の契約の2つのタイプが大きく分けてあるようです。
日本では残念なことに、ファクタリングを利用するということが取引先にばれてしまったら信用を大きく失います。

普通は銀行から融資を受けるものなのに、高い手数料を支払って融資を受けるということは信用を失う原因です。
消費者金融から借りるだけでもイメージが悪いですが、ファクタリングはさらに追いつめられた企業がとる手段というイメージがあります。

私は取引先にバレると今後の取引に影響すると感じたので、「2社間」のほうを選びました。
2社間で契約を結ぶ場合には取引先の同意などは必要ないため、だれにも知られずにお金を借りることができます。

正確に言うと、お金を借りるのではなく売掛金を買取りしてもらうものですが、それほど難しく考える必要はありません。
手数料を支払ってお金を手に入れるという意味では同じです。

手数料が20%ほどととても高額だった

手数料はとても高額であり、20%くらいをとられてしまいました。
そのときは倒産寸前でしたので、やむを得ずに利用をしましたが、とても危険な行為だったと感じています。
1つの例をあげてみます。

1月に100万円の売掛金を20%の手数料を支払って80万円で買取りしてもらったとします。
本当なら100万円の収入があったはずなのに、80万円になってしまっています。

1ヶ月で解決したらいいですが、もしも翌月も倒産の危機から脱出できていなかったら、また20%の手数料を払うことになります。
こうして3月、4月も20%の手数料を払い続けたら、いったいどれだけの損をすることになるのでしょう。

ファクタリングは継続すると倒産の危機が増す

このように、たった1ヶ月だけ利用をするならばそれほどのリスクはありませんが、継続的に利用をすることになると、かえって倒産のリスクをあげてしまうことになってしまいます。

ただでさえ経営が苦しいのに、手数料を20%も払い続けるなど冷静な判断ではありません。
会社によって手数料は異なりますが、10%~20%くらいの手数料をとられることはよくあるので、気をつけておかなくてはなりません。